『ぼくの好きな先生』その5
みなさま、こんにちは。
水素職人、さいとうです。
さて、今日は、中学の頃の技術の先生に教わった事について。
技術家庭科って、私らの時代には軽んじられる感じでしたが、
私は、毎回楽しみで、楽しみで。
今では、教科指導内容は多少変化しているのでしょうけど、
その先生には、木工、金工の基礎から教わりまして。
木工では、椅子つくったり、プランタ置き作ったり、
金工では、文鎮つくったり、した方も居られるでしょう。
そういったものの作り方より、工具、どうぐ、工作機械に
心ひかれました職人少年。
ひととおりの工具、用具の正しい使い方はこの先生に仕込まれまして、
その時の基礎が、まだまだ私の中には残っております。
特に、ボール盤、フライス盤、旋盤に、人一倍の興味をもった職人少年には
別途、放課後に丁寧に使い方も教えていただきました。
ネジを切るどうぐ「ダイス」ってのは、先生に教えていただいた店で
人生最初のタップとダイスを買ったものです。 今でも実家にあるでしょう。
こんなどうぐです。
そんな先生。
たしか中一の放課後に
「ガラスはどうあつかったら割れるか?」てのを教わってた流れで、
「見た目がそっくりに作られた水晶とガラスは、舐めたら判別できる」って教わりました。
で、実際に、おんなじ大きさ、色、透明度の 水晶玉とガラス玉を先生に見えないように配置して、
振り返った先生が ペロッと。
で、「こっちがガラス」。 「こっちが水晶」って見事に百発百中でありました。
舐める って行為のひっかけで、「味が違うんだ」と思い込んでいた職人少年、なんども真似をしますが、違いが分かりません。
味なんかしない、、、
級友たちは飽きたのか、それとも違う作業に行ったのか、
一人ぽつんと、左右の手に、ガラス玉と水晶玉をそれぞれ握りしめて
ペロッと舐め続ける ぼっちの子。
はたから見てたら、悲しい感じもするな、、、
で、タネを明かせば、
「水晶の方が冷たく感じる」ってのが見分け方だったのです。
技術の先生は続けます、
「水晶とガラスでは熱伝導が違うから、水晶の方が冷たいんだ」
ふーん、そうなのか。
そうは言われても、僕さっきから 両方握りしめてますよ。
どっちも、生暖かいですけど、、、
結局、実感できるまで、冷ます必要があったので、暫くかかりました。
さて、「なんで汗をかくの?」を解説しているはずのこのシリーズ、
今回は、「熱伝導率」についてです。
いつものように大雑把に参ります。
熱伝導率。
ある物体において、熱の移動がどれだけおこりやすいかってのを表していまして、
単位長さ(厚み)あたり1℃の温度差がある場合、
単位時間に単位面積を移動する熱量ってことです。
うーん、言い換えるとですね。
熱伝導率の値が大きければ大きいほど
移動する熱量も大きくなり、
熱が伝わりやすいってことを意味します。
これを踏まえて
次回は、「水の熱伝導率」をちょこっと話します。