『ぼくの好きな先生』その6
みなさま、こんにちは。
水素職人、さいとうです。
さて、シリーズ前回で、熱伝導率についてちょっと触れました。
その続きで、
「水の熱伝導率」について、いつものように大雑把に参ります。
毎日、暑いですよね。
地域によっては、40℃に達するところもあるようですね。
気象庁が計測していないところって意味じゃなくても、局所的にはもっと上を行く箇所のあるのでしょう。
で、40℃近い空気の中、仮に38℃としましょう。
その中にいるってのは、うだるような暑さってなりますが、
これが、お風呂だと、どうでしょう?
38℃のお風呂、ちょっとぬるく感じるのではないでしょうか?
では、逆にもっと温度を上げて考えるとどうでしょう?
100℃近い空気のサウナには入ることできますけど、
100℃近いお風呂には入ることは出来ません、大やけどです。
このことを疑問に思った職人少年は、中学の理科の先生に尋ねました。
先生の答えは、
「風呂には顔をいれないだろう。
だから、ぬるいんだ。 気温は全身で感じるだろう」でした。
なるほど、とその当時は思ったのですが、よくよく考えるとちょっと変だな???と思うようになりまして、だいぶ先に、「体感温度においての皮膚で感じる温度と、体の深部の温度の差」について、教わる機会がありまして、それからはそちらで説明をしておりますが、今回の趣旨とはチョットずれるのでまたの機会に。
で、
水の熱伝導率ですが、前回の最後の方で触れたように、伝導率は
単位長さ(厚み)あたり1℃の温度差がある場合、
単位時間に単位面積を移動する熱量
って、難しく言えますけど、
それ以前の回で、
熱ってのは、エネルギーの流れだとも説明しました。
そのエネルギーは、高い方から低い方に流れますので、
伝導率が高い物質には、熱を「奪われ」るってことになります。
伝導率は、W/mKと表します。 水はそれ自体の温度によって、伝導率も変わるのですが、
25℃ 0.6075W/mK ほどになります。
乾燥した空気は、0.024W/mK その差25倍ほどです。
水は熱を伝えやすく、空気は熱を伝えにくいと言い換えられます。
では、ここで、質問をひとつ。
熱くなった体に、空気と水 どちらをまとった方が、体の熱が奪われるでしょうか?
続きは、また後日。